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理化学研究所、ヒトの脳をシミュレーションできるアルゴリズムを開発

投稿者:ジーニアスプラス

 理化学研究所が次世代型のスーパーコンピューターを用いることによって、ヒトの脳内の神経回路をシミュレーションできるアルゴリズムを開発した。大脳におよそ160億個、小脳にはおよそ690億個もある神経細胞は、電気信号を出すことで情報をやりとりしている。それぞれの神経細胞はシナプスでつながれていて、無数のネットワークである神経回路をつくっている。神経回路をシミュレーションすることが長く研究されてきたが、ヒトの脳の神経回路は再現するのが難しいほどに複雑で、スーパーコンピューターの計算速度を使ったとしても神経回路における電気信号を再現することは不可能とされてきた。

 しかし今回、理化学研究所によってスーパーコンピューターで神経回路をつくりだす新しい手法の開発に成功した。計算ノード間であらかじめ情報を交換する手法により、無駄な電気信号の送受信を省くことに成功したという。さらに、神経細胞に対して電気信号を送るかどうかを判定するメモリも必要なくなったことで、大幅なメモリの省力化を実現した。新しいアルゴリズムが開発されたことで、脳内の働きをスーパーコンピューターで再現できるようになった。今後、シナプスの可塑性をはじめとする脳機能の研究がさらに発展することが期待される。