東南アジアに続きアフリカでもアルテミシニン耐性原虫が出現

投稿者:ジーニアスプラス

 ハマダラカ(蚊)によって媒介されるマラリア。ほぼすべての流行国で第一治療薬とされ高い効果を発揮しているアルテミシニンだが、アルテミシニン耐性原虫がすでに東南アジアの一部で発見され、WHOが耐性原虫の封じ込みや耐性拡散防止に努めてきた。そして今回、東南アジアの耐性原虫とは異なるメカニズムで耐性化した原虫が、アフリカでも発見されたという。

 マラリアの流行地であるウガンダ共和国にて、2014年から3年間にわたり調査を続けたところ、マラリア患者の2%(194人中4人)から耐性原虫による感染が確認されたという。しかもそのうち1例は、東南アジアの耐性原虫より高い耐性レベルであったという。

 さらにこの原虫の全DNA配列を研究した結果、いずれも東南アジアで発見されたアルテミシニン耐性原虫とは違い、アフリカで独自に進化し出現したものであることが分かったという。現段階ではアルテミシニン耐性患者の血液からマラリア原虫株を樹立しており、今後は両者の異なる耐性メカニズムのさらなる解明と、関与する遺伝子やその変異を同定していくという。それにより、耐性マラリアの出現や拡散の広範囲にわたる監視が可能になるという。これからのアルテミシニン耐性原虫による被害拡大の回避と、世界的なマラリア対策へ貢献する為、研究は続いている。